いろんなまとめ

IT技術系のことを気が向くままに書いていきます。勉強会の感想とか

CTFを通じた学習ロードマップを考えた。 その3

はじめに

今日も先輩と熱く語ったので、CTFを通じた学習ロードマップをまとめていく。

勉強会で何をやる?

前回までは、各ジャンルごとの、根底となる技術と、その参考書を紹介した。

実際に勉強会を行う場合、各ジャンルに応じた書籍の輪読だと、ちょっと物足りないだろうし、網羅にも時間がかかる。
おそらく、勉強会に来る方々は、CTFで問題を解くにあたって、解法の糸口がわからなかったり、着眼点がわからなかったりするだろう。
それらの問題の答えを各々の勉強会の中で教授していく必要がある。
そうすることで、勉強会の参加者の方に何かしらを持っていただけると思う。

それ以外に、考慮するべきことがある。
それは、個々人のスキルと興味だ。

今、どんなスキルがあり、どんなジャンルの問題に興味があるかを把握する必要がある。
なぜならば、学習するにあたり、興味のないことをやるより、興味のあることをやった方が学習効率がいい。
それに、ある程度の経験がバックボーンにある方が理解しやすいジャンルもあるだろう。

そういった理由から、勉強会ではまず、個々人の経験と興味を調査するのが良いだろう。

スキルと趣味の調査

ここで、仕事の経験を記載する「仕事のマトリクス」と、興味のあるジャンルを記載する「趣味のマトリクス」を用意する。
イメージとしては、OWASPで公開されている「脆弱性診断士スキルマッププロジェクト」のドキュメントだ。
Pentester Skillmap Project JP - OWASP

実際はもう少し粒度の粗いマトリクスを準備する。
勉強会が始まる前、ないしは勉強会の頭で記入してもらい、どのようなロードマップを辿るか提案する。
この部分に関しては、今回ここまでの言及に留める。

勉強会の内容(何を重点とするか)

次に、先ほど記述した参加者に何かしら持って帰ってもらいたい部分であるが、具体的にはどのような内容がいいだろうか。

勉強会でできる内容は以下の二つだと考えられる。

  1. ツールの使い方
  2. 問題ごとの着眼点、解法の糸口

なぜなら、先ほど言及した通り各ジャンルに関わる根底の技術を全て修めようとするとあまりに時間がかかる。
根底技術の習得は各個人の自助努力に任せるとして、勉強会ではツールの使い方、解法の考え方、道筋の立て方を重点的に解説する方が良いと考える。

勉強会で問題を解く方法を学び、自分の力で基礎技術を着けてもらうことで自走できるエンジニアを作っていけるのではないだろうか。

今回はここまで。